日本に対して絶賛侵略中の殺人アリことヒアリさん
天敵は日本に昔からいる在来種のアリだ!!
在来種が日本を守ってくれている!!
って話がツイッターで微妙に話題でしたが、ほぼデマですね
ヒアリの天敵は日本のアリって話の出所
ズバリこのツイートです
ヒアリの天敵は日本の蟻だそうです。縄張り意識が強い蟻は、他種の蟻が縄張りに入ってきたら殺しにかかるそうです。
ドラッグストアで、蟻駆除剤が売れてるみたいですが、今、過剰に日本の蟻を駆除しないようにとの事です。日本の蟻が倒してくれるそうなので。#ヒアリ
— michika (@michika_go) July 7, 2017
問題は全ての事柄が〜〜らしいです
ってところ
この人は専門家とかじゃなくて聞いた話を書いてるだけってことですね
ではこの人は、、どこでこんな情報を得たのでしょうか?
その答えがこちら
7/7(金)に、関西の毎日放送『ちちんぷいぷい』と言う番組で蟻専門家の橋本先生が仰ってた内容です。関西とその他の都道府県で流れてる内容が違うようですね。https://t.co/SCpPYGN3jI https://t.co/U9yzVuo51I
— michika (@michika_go) July 10, 2017
そしてその内容が、文章で書き起こされてるサイトがありましたので引用します
橋本さんは「アリというのは生き物ですから巣が大きくなったり次の働き蟻が出たりっていうのは時間がかかりますので、現時点ではそんなに恐れることはありません」と言い、「もし怪しいアリを見られたら、地方の環境事務局であるとかそういう所に通報していただいて、消して自分で触ったり薬を撒こうとはしないでください」と呼びかけた。
アリは縄張りを守る習性が強いので、日本のアリのテリトリーにヒアリが入ってきた場合、ヒアリは日本のアリに攻撃されて死滅する確率が高いという。
橋本さんは「アリのライバルはアリです。人間がアリと消耗戦をやると人間が負けます」と発言した。兵庫県立「人と自然の博物館」の研究員・橋本佳明さんに中継がつながっている。
橋本さんは各地でヒアリが発見されている現状について、「現在中国との貿易によって、主要な港でヒアリが大発生していることは当然のことだと思います。人が刺されたという情報もまだありませんので、皆さんが刺されるほど繁殖はしていないと思います。」と話した。ヒアリがコンテナヤードから生息しやすい場所に移動していくのでは?という質問に対して橋本さんは、「コンテナヤードの中はエサも巣を作る土もないので、緑地などに移動することは起こりうると思います。」と答えた。
ヒアリの定着・繁殖する可能性について橋本さんは、「定着・繁殖の能力はありますが、実際は難しいとおもいます。侵入したヒアリが少なければもともと日本にいるアリがヒアリをやっつけてくれると思います。今のところは安心して良いと思います。」と話した。
引用元:[ちちんぷいぷい 【ちちんぷいぷい【嵐大野智語る▽絶景!高千穂峡▽キーマカレー▽創作漬物▽駅メロ】】 ]の番組概要ページ – gooテレビ番組(関西版)
ヒアリが来た時に、日本のアリのテリトリーであれば攻撃するはずだ
と言う話ですね
ただし、天敵だとは書いていません
ヒアリの方が負けるだろう
とは言ってますが、ここにポイントがあります
海外からのコンテナあたりに潜んでたヒアリが移動して、日本アリのテリトリーに入って来た時って条件なんですよおそらくは
その場合、巣が出来上がってて数百匹から種類によっては数万匹の兵隊がいる日本アリの方が有利ですよねそりゃ
ヒアリは巣を作るために遠征して来てる状態であって、数に限りがありますから
ニュースで発言したという橋下さんも、「ヒアリの数が少なければ」と言っています
ツイッターでこの事を書いたアカウントの人が、何故か天敵って表現をしたのがデマの出所ですね
多分、天敵って言葉の意味をちゃんと理解してない?
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他の専門家の意見は?
海外の話ですが
コレですね↓
フロリダでヒアリ有翅メスの創巣成功率を調べた論文.在来アリ密度が高いと120日間i生き延びたのは0.5%だったが,在来アリを減少させると5ヶ月後に19%がアリ塚を作るまでに成長したとか.地元の友は大切に.https://t.co/1HN49Ayvqc— yuriko ikeda (@yuriko_ikeda) July 7, 2017
こういう情報もあります
が、この話もヒアリの天敵だ!という内容ではありません
在来種がいると、ヒアリの定着に対して防止効果があり得る
って話です
ねとらぼというサイトが別の専門家に話を聞いたところ
東京農工大学 農学研究院 動物生命科学部門の佐藤俊幸准教授にも話を聞きました。
やはり在来種で天敵となりうるアリや寄生蠅といった生物は、現状国内には見当たらないそうです。
ヒアリは攻撃力も繁殖力も高く、ひとたび定着すれば新たな女王アリが巣別れしていき、あっという間に生息域を拡大していくんだとか。既に定着している北米では、在来種のアリがいるフィールドといないフィールドに女王アリを単独で置いた場合、在来種のアリがいるフィールドで女王アリを排除したという実験結果もあると佐藤准教授。
しかし、これはあくまでも営巣初期の女王アリ単独の場合です。働きアリがいた場合、抑止することはほぼ不可能だそうです。引用元:“在来種のアリはヒアリの定着を防ぐ”ネット上にウワサ広がる → アリの研究者は「在来種では勝負にならない」 – ねとらぼ
と言われたと報じています
こちらの内容も、ちちんぷいぷいといい番組で橋本さんが語った内容からは大きく外れていません
やはり、天敵というワードがデマの発端です
ヒアリの天敵はノミバエ
じゃあヒアリに天敵はいないのか?
って話ですが、いるにはいるみたいです
ヒアリの原産地である南米大陸ではそれほど深刻に問題視されていないようですしね
その理由は、原産地にはヒアリの天敵や、ヒアリ以上に強力なアリがいるのでテリトリーを拡大できないから
近年、アメリカ農務省農業研究局が、「ヒアリ」の天敵を利用する新たな対策に乗り出しています。その天敵とは、アマゾンなどに生息するノミバエというハエ。
引用元:“殺人アリ”が日本上陸…しかし、凶暴「ヒアリ」に残酷な天敵がいた!(ホウドウキョク)- Yahoo!ニュース
こんな報道が6月末の時点でされていました
ただし、ヒアリの天敵と呼ぶには少しどうなのか?
って声もあるみたいですね
天敵云々というか、定着を抑制するほどの効果はないかもしれないって話
ノミバエに関しては、私の知る限りではフロリダで行われた大規模検証プロジェクトで「ヒアリのコントロールには大して効果が無い」という結論が出ているはずです。国際学会などで聞いた話なので、論文などソースをすぐにはお示しできないのですが。。
— WSuehiro (@suehiroi) July 4, 2017
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